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ドラマ「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」第一話のあらすじと考察~兄・貴一の”本当の望み”と”恐れ”は?

※(当記事はプロモーションを含んでおります)

さて、注目の秋ドラマ「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」が始まりました。

(日本テレビ系 10/5(土)スタート 毎週土曜 後10:00~)

番組公式ホームページはこちら

このドラマは、主人公の兄・渡良瀬貴一(竜星涼さん)と妹・渡良瀬優貴(八木莉可子さん)が、

5年前に殺害された元警察官の父・渡良瀬貴司(半田周平さん)の仇を討つために

巨大特殊詐欺・犯罪組織「幻獣」(犯人がこの組織のトップと思われる)に潜入する

「バレたら一発、即ジ・エンド」

のスリリング・ステルス・サスペンスドラマとのことです。

ちなみに、父が殺害される5年前は

兄・渡良瀬貴一は神奈川県警・巡査。

妹・渡良瀬優貴は高校生にもかかわらずホワイトハッカー大会で準優勝。次回の優勝を決意していました。

しかし現在は、兄・貴一は退職し、妹・優貴と共に父の事件の犯人捜しに躍起になっています。

ドラマ「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」第一話のあらすじと考察~第一話あらすじ(前半)・ネタバレ~

10/5(土)に放送されたドラマ「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官 第一話」のあらすじ(前半部分)を振り返ります。

第一話・前半部分のあらすじ(ネタバレあり)

以下が第一話・前半部分までのあらすじとなります。

番組開始後、約6分内でのシーンでしたが、いきなりの事件・トラブルが起き、最終的に爆破シーンまであり、

「オープニングでの視聴者の巻き込み力の強さ」

が印象的でした。

巨大特殊詐欺・犯罪組織「幻獣」がうごめいていることが暗示されます。

貴一と優貴はそのトップが父の殺害犯であることを突き止め、5年間、その人物を探し続けていたのでした。

貴一は父と同じ警察官となったものの、父の死後、退職していました。

また、オープニングシーンでの穏やかな貴一の表情と比較して、その顔は「復讐心の固まり」で覆われて別人のようになっていました。

この物語の最大の敵となる巨大特殊詐欺・犯罪組織「幻獣」の情報が明かされると共に、

【貴一が潜入捜査官として「幻獣」に潜入し「鳳凰」を追う】

という物語の「※セントラル・クエスチョン(CQ)」が提示されました。

※セントラル・クエスチョン(CQ)については以下の記事をご覧下さい。

物語の「セントラル・クエスチョン(CQ)」とは?~物語をより面白く見るために~この記事では、映画やドラマなどのストーリー(物語)をより深く楽しむための「セントラル・クエスチョン(CQ)」について解説しています。 ...

上記までで放送開始約17分。

オープニングから息をもつかせぬ迫力のあるシーンの連続、テンポ・スピード感、

そして「幻獣」の詳細や、セントラル・クエスチョン(CQ)の提示まで、

いわゆる起承転結の「起(設定部分)」を視聴者を飽きさせることなく、物語をスピーディーに立ち上げる。

この巧みな構成はプロの技量を感じました。

このシーンが後の「妹・優貴の驚きの行動」に繋がります。

巨大特殊詐欺・犯罪組織「幻獣」の恐ろしさ、幹部の1人である玄武の不気味さを象徴するシーンでした。

玄武のいるところ(料理店?)で中華料理の火鍋を振るシーンがこの後も何度か出てきました。何らかの伏線や暗示でしょうか?

・・・と、44分の放送時間のうち、ちょうどここまでで22分あたりです。

この後、貴一が闇バイトに参加することを通して、第一話のクライマックスシーンへと繋がっていきます。

第一話・ストーリー構造を図解してみると・・・

爆破シーンやバトルシーンなども含めたスリル感、息をつかせぬスピード・テンポのある展開、

そして巨大特殊詐欺・犯罪組織「幻獣」の恐ろしさ、

トップの「鳳凰」や幹部の「青龍・白虎・朱雀・玄武(第一話は特に”玄武”)」の不気味さなど、

「視聴者を引き付ける力」の強い物語構成だと思いました。

その第一話のストーリー構造を図解してみると、以下のような感じになるかと思います。

※「ドラマ・カーブ」の構造を使用

ということで、以下からは第一話の考察・第二話以降の見どころポイントについてまとめてみたいと思います。

ドラマ「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」第一話のあらすじと考察~第一話の考察ポイント~

ドラマ「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」第一話の考察ポイントを整理したいと思います。

①父・渡良瀬貴司の殺害シーンについての考察

まずはオープニングシーンで貴一と優貴の父・貴司が「鳳凰」と思われる人物に殺害されたシーンについて。

貴司は「鳳凰」にかなり接近することができていた?

渡良瀬貴司が何者か(鳳凰?)に殺害された時、

「不意に襲われた」のではなく、その人物が後を付けてきたことに貴司が気付いて、2人で場所を移動していました。

先導していたのはその人物で、貴司はその後ろを歩いていました。

まるで、顔見知りの人が「ちょっと話がある」とでも言ってやってきたかのように。

前述の通り、警察の人間だった父・貴司は巨大特殊詐欺・犯罪組織「幻獣」に入り込み、情報収集する任務をしていたことが明かされています。

つまり、犯人が「幻獣」トップの「鳳凰」だとすると、貴司は「幻獣」に入り込んだ後、「鳳凰」にかなり近づくことに成功していた可能性があります。

ところが、何かしらのタイミングで「鳳凰」は貴司が警察側の人間だと気づいた。

そこで貴司に声をかけ、人気のない場所に移動して殺害した、ということが推察されます。

なぜトップの「鳳凰」が自ら手を下したのか?

5年前にも潜入捜査が行われていたということは、その時点でも「幻獣」はそれなりの巨大組織だったと思われます。

ドラマの本編では、幹部の玄武は、殺害は部下に指示をしてやらせていました。

貴司殺害の犯人がミスリードではなく本当に「鳳凰」だったとすると、あえてトップが自ら手を下したことになります。

普通だったら、貴司が警察側の人間だったと気づいた時点で、部下に殺害を命じるはずです。

貴司は「鳳凰」の何か重大な秘密を握ったため、急いで「鳳凰」自らカタをつけたのでしょうか?

警察は「鳳凰」の情報をほとんど把握していないことからも、

「自分の重大な秘密を握られ」
「しかも警察側の人間だと分かった」

ため、その情報が警察側に伝わる前に、急いで自らカタをつけた、という可能性もあるかもしれませんね。

②兄・貴一の”本当の望み”と”恐れ”とは?

5年前に父を殺害されて以降、警察まで辞めて、血眼になって犯人捜しを続けた貴一。

詐欺師の仮想通貨取引の商談に接近した時は、憎悪の固まりのような表情をしていたのが印象的でした。

もちろん、貴一は本心から父を殺害した犯人が憎く、妹の優貴と共に犯人を捜しているのでしょう。

しかし、筆者が気になったことは、父の殺害以降、

「妹・優貴は、笑顔を失ってしまった。」

ということです。貴一は、

「正義感と行動力を併せ持ち、何よりも妹のことを第一に考えている。

人物です(番組公式HPの相関図より)

第一話でも、優貴が危険な目にあう度に、何を差し置いても優貴の安全を最優先に動いていました。

そのため、貴一が血眼になって犯人捜しを続ける理由は、もちろん父の無念を晴らすという想いもあると思いますが、

それ以上に、

「犯人を捕まえれば、優貴がまた笑顔を取り戻してくれるのではないか」

という期待であり、それこそが、

「兄・貴一の”本当の望み”」

なのではないかとも考えられます。

逆に言うと、貴一が本当に恐れているのは、

優貴が永遠に笑顔を取り戻せなくなること」

なのかな、と。

自宅の中の”異常な”状態

第一話では、2人の自宅内が映っているシーンがありましたが、そこは、

父親の事件に関する新聞の切り抜きやメモなどで埋もれ、壁一面もそれらで覆い尽くされている

状態でした。筆者はそれにちょっとした違和感があったんですね。

これでもし、犯人を発見して捕まえられたとしても、当然ながら亡くなった父親は生き返りません。

優貴は本当に笑顔を取り戻せるのか?

むしろ、抜け殻のようになってしまう危険性もあるのではないか?

と。今、二人の「生きる目的」は明らかに父を殺害した犯人を捜すことです。

犯人が捕まって、その「生きる目的」がなくなったら、どうなってしまうのかな?と。

もともと、優貴は以前、高校生にもかかわらずホワイトハッカー大会で準優勝し、本人は次回の優勝を決意し、それに向けて意気込んでいました。

もし筆者が二人の父・貴司で、今の二人の状態を天国から?見ていたら、

「もうお父さんのことはいいから、2人のそれぞれの夢を追いかけて」

と伝えたくなると思います。

貴一には社会復帰して欲しいですし、優貴には、ホワイトハッカーの第一人者を目指して欲しいです。

その意味合いで言うと、警察にけしかけられて、危険な巨大特殊詐欺・犯罪組織「幻獣」への潜入捜査官をやっている二人の状況は

「間違った道を進んでしまっている」

という感じさえします。

これがいわゆる「復讐譚(復讐を目的とした物語)」の難しいところなのですが、もしこの先、ドラマが進むにつれて、

二人が様々な危険を乗り越えてトップの「鳳凰」を検挙できたとしても、果たしてそれは本当の意味でのハッピーエンドになるのでしょうか?

そういう観点から、このストーリーがどういう展開を見せていくのか、個人的には気になりました。

その他、いくつか考察ポイントはありましたが、まだ第一話ではっきりしないところも多いので、

第二話放送以降の考察にしたいと思います。

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ぜひここまで記載してきた観点からもこのドラマを見ていただけたら嬉しいです。

ドラマ「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」第一話のあらすじと考察~第二話の見どころまとめ~

最後に、ドラマ「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」第二話の注目ポイント・見どころについてまとめてみます。

見どころ①どんでん返し連発の”ハラハラドキドキの展開

見どころ②兄・貴一と妹・優貴の「性格」

見どころ③「幻獣」のトップ「鳳凰」と幹部「青龍・朱雀・白虎・玄武」の正体

他にも同じハコのメンバーのバックグランドなど、いくつか見どころがありますが、とりあえずこの記事ではこの辺で。

次回の放送もとても楽しみです。

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